「そばにいるよ」
こんな言葉を異性に囁かれたらあなたはどうしますか?
例えば、あなたが仮に高校1年生女子だとしましょう。ついでに、私のように美少女だという設定も付け加えときましょ。
----
ある日の帰り道。日は落ちきりあたりは暗く街頭の光だけを頼りに歩く影が一つ。
「あぁ、また遅くなっちゃった……」
トメ子はあたりの静けさを紛らわすように嘆いた。
高校に入っての初めての文化祭。実行委員のトメ子は連日下校時刻ギリギリまで居残り作業を続けていたものの、それ自体が苦になることは無かった。あこがれの先輩、ヨネ雄も実行委員長だと知った時には天にも昇る気分だったし、ヨネ雄がメンバーに指示をする姿を間近で見ることのできる居残り時間は、トメ子にとって正に至福のひとときであった。
しかし、この帰り道だけが悩みの種であった。居残り初日から続く何ともいえない違和感を感じていた。自分の足音に重なるように聞こえる足音が今日は、いつもにもまして近くに感じる。
「早く帰ろう」
トメ子は、自分を励ますように誰に言うでもなく嘆き歩みを速めた。
しばらくして、トメ子は言いようのない恐怖を感じ始めていた。重なる足音は聞こえ続けている。早歩きが小走りになり、今では全力疾走に近い。それなのにきこえつづけているのだ。
どれだけ走っただろう。はぁはぁと上がる息を必死に堪えようとするものの、耐えられずトメ子の歩みは先ほどの光景を逆回ししているかのように歩みが遅くなる。
(家まであと少し。早く)
――っっ!!
トメ子の口元に手が回される。汗ばみゴツゴツした男の手だった。悲鳴を上げようとしたトメ子の口に舌を押さえつけるよう指が無理矢理進入する。その感覚に思わず嗚咽するトメ子だが、背後に絶つ男はその様子にも歓喜の念を示しているのか、荒い息づかいの中にも気味の悪い笑いが入り交じる。
トメ子早鐘の様になる動悸を感じながら必死に男の手から抜け出そうとするも、それは叶わなかった。
「誰か助けて……」
トメ子が声にならない声を上げた瞬間何かを殴る音が聞こえたかと思うと体が解放された。
くずれ落ちる男の姿を見ながら、逃げなくちゃと思う心とは裏腹に、恐怖でその場にへたり込むトメ子に一つの影が近寄る。
「トメ子ちゃん。追いかけてきて良かった」
聞き覚えのある声にはっと顔をあげる。其処にはヨネ雄が立っていた。
「山田が毎日トメ子ちゃんの後を追って歩いてるのは知ってたんだ。あいつん家逆の方向なのに。なんか変だと思って俺も追いかけてみて良かったよ。水筒ってこういう時にも役立つのな」
角のつぶれた水筒を見せながら笑顔で手をさしのべるヨネ雄をトメ子は涙でグシャグシャになった顔で見つめる。
そんな様子を見たヨネ雄は急に神妙な顔をして言葉を続ける。
「怖かったよな。俺がもっと早く動いてれば……。これからは、俺がちゃんと守るから。ずっとそばにいるよ」
「ヨネ雄先輩……」
ベロベロ
-----
みたいなね。うっかり、ヨネ雄がこなかったら山田END。美少女じゃなければ山田にも言われません。
と、まぁ長々語りましたが、最近、私カマキリに好かれてましてね、カマキリに「そばにいるよ」宣言されちゃってます。人間ですらない。
ここ2ヶ月間、忘れた頃に自転車にカマキリついてる。私の家って割と自然に囲まれてるんですよ。だから、家に止めててついちゃうのはあきらめますけど、駅の駐輪場で大量にある自転車の中であえて私の自転車を選んでくっついてるのは意味が分からない。
この前なんて、ハンドルの裏がなんかブヨブヨしてんなぁってさわってたんですよ。塗装はげてきたかなって思ってのぞき込んだらカマキリの卵ついてましたからね。枝じゃねーよ。これ人工物だよ。
カマキリタンは大自然の一部とおもちゃったかぁ。アチャー(ノ∀`)
マイナスドライバーで接合部分叩いたらとれたんで、遠くに投げて事なき終えましたが、うっかり指で突き破ってたらと思うとゾワゾワです。私こういうの弱いのでチキンハダたちまくりです。
さらに自分のチキンハダがきもくて、それに反応してさらにチキンハダが悪化する始末。もう何に反応してんだか分かったもんじゃない。自分、鶏肉なのかと思った。飛べない鳥はただの鶏だ(ペンンギンって事もあり得る)。
ってもう何が言いたいんだかわかんないですけど、このままではクリスマスをカマキリとシャンパンで乾杯することもあり得る。カマキリの野郎がチキン食べたいとかぬかしたら、自分の腕を差し出す。其処には、おいしそうなチキンハダが・・これぞ究極の愛の形!!みたいなね。
とか考えながらチャリンコこいでたら信号をおもいっきり無視っちゃいましてね、危うく事故りそうになりました。うっかり輪廻転生して、カマキリと愛を語らう来世が見え隠れしましたがなんとか踏みとどまれました。あぶねーあぶねー。
訪問ありがとうございます。
とりあえず、どん兵衛さんのおかげでサキイカを食べたくなくなりました。
こちらの方にもお礼を言っておきます。はい、お気づきのように皮肉です。
またのお越しを心よりお待ちしております。