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ウネウネスリーツーワン 全てフィクションです。 相互リンクを、募集してみたり.... nixi(ニクシィ)やってます。リンクからどぞ。
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 揺れる桜の枝は、お互いにふれあい小さな音をたてる。
その音は、ひどく寂しげで、まるで自分を表しているのではと、錯覚する。

目の前には、一人の女がいた。
暮れる夕日で染まったかのように、色づく女。
否、世界が彼女に染められたかのように赤い。

彼女は美しい。
この世界で、彼女だけが色づいてるかのようで、
頭上に咲き誇る桜でさえも、彼女の赤を吸い上げてようやくついた花冠の色を、
本当は色なんてない花弁に含ませ、必死に淡い桃色で在ろうとしているのではと見間違う。

あぁ、
行くとしよう。
風に吹かれ、枝から離れる花弁のように、
吹き荒ぶ風にのって、彼女から離れてしまわないように。

私も、彼女に染められる。

色のない世界で、赤く、赤く

謳歌、桜花ー了
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 読むと鬱になります。と、いうか鬱になってくれると私は喜びます。

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 一歩、また一歩と聡子は階段を確実に上っていく。
一歩、また一歩と確実に空が近づいてくる。
自分の夢が叶うのかと思うと自然と笑みがこぼれた。

いつの頃からだろう。空を飛びたいと思ったのは。

「あぁ、あれは、私の靴がゴミ箱から見つかった時だ。」

自嘲気味に出した声は冷ややかな壁に吸い込まれていくようだった。

聞こえよがしの悪口やクラスメイトの嘲笑を全部無視して空を飛べたらと思ったのが一番最初で、その後は、毎日のように思い続けていた。殴られ、蹴られ何度も地面に這いつくばり、その思いは強くなっていった。
そんな、私の夢がついに叶う、いや、かなえる決心がついたんだ、と誇らしげな気持ちになる。
 聡子は、ドアを開けた。
いつもは、殺風景に感じる寂しい屋上も今では、花が咲き誇る天国のように見える。
「空を飛ぶってどんな感じかな?」
聡子は両手をひろげると少しの間屋上を走り回った。腕は痛いほど風を切る。そうして旋回を何度も繰り返し、息が切れ切れになる。聡子は、満足したかのように金網を乗り越えた。
「練習は充分!いざ、空の旅へ!!」
少し芝居めいた声を上げながら聡子は、空へ飛び出した。

聡子の地面にへばりついた姿を一番に見つけるのは、誰なのだろうか。

天は遠く-了

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皆様、暮れる年をいかがお過ごしでしょうか?
私は、ものすごい勢いでこの文書いてます。本日は小説更新です。ギリギリ間にあった...。二話完結です。今日は、一話のみになりますが近いうちに二話もアップします。

それでは、来年もウネウネ321をどうぞよろしくお願いします。

「いつか会えたら」

第一話

シンシンと冷える大晦日の夜。居酒屋の個室に軽快な音楽が響くや否や信二は持っていたビールを置き慌てて携帯電話に手を伸ばした。

新着メールを知らせる画面を操作する信二を酔った友人が「また女遊びか?」と口々に冷やかした


信二はいつものおちゃらけた笑顔とブイサインを返しながら、絡みつくようにしなだれかかっていた女を押し返した。

女は非難の声を上げたが、携帯を握りしめ部屋を出ようする信二には気にならなかった。

「このメールだけは一人で読まなくてはならない」そんなルールを決めたのはいつからだろう。
信二は普段の生活を振り返りながら、自傷気味な笑みをこぼした。自他共に生来のタラシである自分がこんなにもこの一年に一度だけ年の瀬にくるメールの女を気にしてしまうのかはどうしてもわからなかった。

信二がこのメールを初めて受け取ったのは、10年前の今日の事だった。
共働きである親が買い与えた携帯電話では、周りの友人達が所持し始めるのはもう少し先の事で11歳の信二の携帯はもっぱら親の連絡用という使命を全うしていた。

そのためか、珍しく親以外からきたそのメールを浮かれながら開いた事を今でもよく覚えている。

「今年は逢うことが出来ませんでしたね」

そんな奇妙な題名も信二の好奇心を刺激したのかもしれない。

「今年は信二君にとってどんな一年でしたか?」と、始まる本文は送信者の簡単な自己紹介といきなりメールをしたことへの謝罪と続き、日常に起こる些細な事が書き連ねられ、最後は、「また来年の今頃メールをします。よいお年を」と締めくくられていた。
そんな不思議を含んだメールは小学生時代の信二にはひどく魅力的で、必死にこのメールの謎を解こうと何度もメールをだしたが、返事が返ってくることはなかった。

しかし、信二にとってそれが逆に謎を深め楽しかった。どんな少女なのか。何故こんなメールをおくるのか。毎年毎年届くメールは様々な想像をかき立てた。
メールは一年としてあくことなく届き、信二は全てのメールを保存し、暗号でも隠されていやしないかと暇さえあれば読み返していた。

そのメールも今年で10通目だ。

信二は、携帯電話に目を落とした。

「今年も逢うことが出来ませんでしたね」

見慣れた文字が画面に踊る。
「今年はどんなことがかいてあるのかな?」小さく嘆く。
今年こそは謎を解明してくれるのかという期待を持ちながら、いや、それも寂しいかもなと、心を小さく葛藤させながら信二はメールをひらいた。

第一話 了

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人間というものは生来、秘密を持つ生き物だといえます。男も女もミステリアスって事だけで魅力的に見えるもんです。(漫画やアニメのキャラなんて学校で寝てれば寝てるだけモテる。)
他には、犬、さる、キジ、鬼、桃太郎なんかも秘密を持っている生き物だといえるでしょう。

特に、桃太郎は数多くの秘密を持っていると考えられます。そもそも上記の中で一番怪しい。

犬も猿もキジも人語を話すというかなり奇っ怪な、もうそれだけでも8ページの本一冊書けちゃいそうな奇妙奇天烈なことがおこってますが、そこは昔話ってことで目をつぶりましょう。
鬼もかなり危ういですが、金属バット振り回す外人さんだということで納得しておきましょう。そりゃ人間、努力すれば赤だの青だのなれないこともないと思いますしね(事実として、鬼は外人だったとみる学者もいるそうです)。

で、何が言いたいかっていいますと(桃太郎伝説の中で詳しくはふれられていませんので推測の域を脱し得ませんが)「彼らは高い確率で親と似ている姿をしている」ってことですよ。
でも、ちょっと桃太郎を見てください。

尻の形した果物から生まれていますよ、カレ。

彼の出生には大きな秘密が隠されているんでしょうが、秘密ってものは隠したいからできるんです。それを暴くってのは人の道的にどうかと思うんで深くは追求しないでおきますが、桃太郎伝説自体カレの手の平の上で転がされている出来事なのかとさえ思えてまいります。

さて、今日のメインは先日2ちゃんねるでお題をいただき速攻で書いた小説です。何気に人生初小説だったりもします。
で、この小説そのままココにコピペしようとしたら、改行からなにから全部なくなりましてね、プレビュー画面中、切れ目なく文字の海。
お経でもはじまったかと思った。

問題解決するまで、魔法のiらんど経由でご覧下さい。

http://ip.tosp.co.jp/BK/TosBK100.asp?I=uneune321&BookId=1


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